東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

7月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[美術館ニュース]

きいち千夜一夜 No.7

今年はきいちの生誕105年に当たります。
これにちなみまして、「きいち千夜一夜」と題しまして、きいちについてご紹介していきたいと思います。


子供がひとつの遊びに夢中になれすぎれば、それを親が禁じたり批判したりするというのは世の常で、「きいちのぬりえ」にも、こうした事態は当然訪れた。大人は、”ただ線をなぞって色を付けるだけの作業でしかないぬりえは、子供の成長になんの役にも立たない”と批判。まして、駄菓子屋で売っているぬりえなど、問題外だった。


「でも、どうしてもぬりえブームが衰えなかったものだから、それならばと日本の画壇でも著名な人にぬりえを描かせ、教育ぬりえとして発売した出版社もあありました。が、これはもののみごとにはずれ。ぜんぜん売れなかったみたいですよ」
混沌としてざわめき立つばかりで、ゆとりのない時代。多くの大人たちはみな一定の方向を見て生きることに夢中で、子供たちがどんなに伸びやかにぬりえを楽しんでいたかなど、そんなことは知る由もなかったのである。


踊りにお茶にお花に三味線、稼いだお金は全部お稽古事に遣っちゃった。だって、発表会や」なんだかんだで。お金なんていくらあってもたりるもんじゃない。

Posted: Nurie : 19年07月07日 | | コメント (0)



7月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。こ
のコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
   

    
タイトル:レイをかけて
作  者:きいち
年  代:昭和30年

7月のエントランスは、「おしゃれな服で」をテーマにしたぬりえを展示しています。

レイをかけた様子は当時でも珍しいと思いますが、他にも「ハワイの子」、というぬりえを描いていますので、昭和30年代にもハワイは憧れの地であったと思われます。
「憧れのハワイ航路」は昭和23年に岡晴夫によって歌われた歌ですが、ハワイ航路は横浜~ホノルル~サンフランシスコに行く航路で、戦前は日本郵船の花形航路であったそうです。まだまだ飛行機で行く時代ではなく、船旅だったのですね。
その歌に歌われたハワイが、ずっと日本人にとって憧れの観光地として続いているのだと思います。フランスやパリが文学や芸術の憧れの地であるように。

Posted: Nurie : 19年07月07日 | | コメント (0)



7月の美術館便り

カテゴリ:[美術館だより]

今年も早半年が過ぎました。まだ梅雨の雨模様の日が続いていますが、もうすぐ夏がやってきます。今年の後半も元気に過ごしていきたいものです。


今月は、今年6月6日に91歳で亡くなられた小説家の田辺聖子さんが、ぬりえの魅力について書かれた記事がございますので、この記事をご紹介したいと思います。


「ぬりえの誘惑」 田辺聖子

子供の頃のぬりえには、ベティさんやミッキーマウスがあった。
それからおたばこ盆に髪を結った女の子など。戦前のせいか西洋人はなく、日本髪の女の子が多かった。昭和のはじめから十五、六年まで、つまり、昭和三年生まれの私が、女学校へはいるまで、小学生のあいだじゅう、ぬりえに親しんできた。
教育ママの母は、ぬりえなど幼稚で、ちっとも絵の勉強にならないというのだ。
しかし私は、白地の絵をみると、色がぬりたくてむずむずするのだった。きれいな日本髪の少女や、たもとの長い着物を着た少女をみると、どんな色の髪飾りにしようか、どんな色の着物にしようかと、ぬりえを抱えて帰る道すがら、うれしさで気持ちがわくわくするのであった。


小さいうちはクレヨンであったが、小学校高学年になると色鉛筆を使い出した。こまかい部分までぬれるからであった。だんだん技術も高尚になってきて、着物の柄など、肩から裾にかけてぼかしを用いて、色を変えたりする。
また、ほっぺたには桃色の色鉛筆を塗るが、きれいにぼかして桜色の頬にしたり、目の上にも桃色を塗ったりした。いまのアイシャドウは、ブルーか茶かグリーンであるが、日本古来の化粧法では、頬紅を眼の上へうすく刷くのであった。私は子供なりに絵の女の子にも化粧をさせているのである。
さらに、赤鉛筆を小刀でけずってその粉を散らせ、薄紙や脱脂綿でぼかすという技術まで考え出した。まるでしぼりの着物のようになった。

Posted: Nurie : 19年07月07日 | | コメント (0)



6月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[美術館ニュース]

きいち千夜一夜 No.6  ☆きいち生誕105年☆
今年はきいちの生誕105年に当たります。これにちなみまして、「きいち千夜一夜」と題しましてきいちについてご紹介いたします。


フジヲ時代からの引き続きで、最初はA4サイズぐらいのものをバラで販売していだが、二十二年ごろからは、B5より一回り小さめの判にして、袋入りで売り出すことになった。ぬりえ本体はざら紙の髪質のあまりよくないものに印刷したが、袋は鮮やかなカラー印刷。少女たちのコレクションにも耐え得るものとなった。袋入りにして、一年間くらいは十二枚セット・五円で売り、物価の上昇に伴い、十枚、八枚と枚数はすくなくなっていったが、売れゆきに影響はなかった。


一向に新しい家を買う気配のない、そんな様子を見兼ねて、家を買ってくれたのは石川松声堂の主人だった。足立区の梅島に敷地面積五十坪、建坪二十坪ほどの家が用意された。間取りも十畳・六畳・六畳・三畳と広く、快適な住まいだった。
中古物件だったため修繕が必要で、その経費と家具の代金は山海堂が持った。きいちに一枚でも多くの売れる作品をあげてもらうために貢ぎ物合戦を展開するような向きもあったのだ。

Posted: Nurie : 19年06月01日 | | コメント (0)



6月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

梅雨の季節になりました。今年は空梅雨という予報ですが、あまり暑くならないといいですね。雨や暑さで外に出られないときには、静かにぬりえはいかがでしょうか。


ぬりえのこころ  -今月の一枚ー

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節物やテーマを設けて月毎に展示をしています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから一枚を選んでご紹介します。



タイトル:よつばのクローバーがあったわ
作者:きいち
年代:昭和30年代


6月のエントランスは、「毎日楽しく遊ぶ」をテーマにしたぬりえを展示しています。


シロツメクサを見ると、四葉のクローバーを探したくなりませんでしたか。
ネットで検索してみますと、「四葉のクローバーは、小葉を4枚持つ白詰草(クローバー)で、普段見られる三つ葉のそれの変異体い相当する。その発生は稀であり、(特に偶然にも)それを見つけられた物には幸運が訪れるという伝説がある。その伝説によれば、希望、誠実、愛情、幸運を象徴しているとされる。」とありました。


偶然にも先月四葉のクローバー入りのお手紙をいただいたばかりのですが、いただいてなんだか幸せな気分になり、大変うれしかったです。

Posted: Nurie : 19年06月01日 | | コメント (0)



6月の美術館便り

カテゴリ:[美術館だより]

3月から5月まで春の企画展として「きいち生誕105年 みんなのそしてわたしのきいちのぬりえ」~平成が終わっても、ぬりえはきいちのぬりえ~を開催いたしました。来館されましたお客様の声を感想ノートからご紹介したいと思います。


3月2日(土
・今日、はじめてきました。予想以上にたのしかったし、ぬりえもきれいにぬれてうれしかったです。 また、きます。 小三年生2019


3月3日(日)
・はじめて、うかがいました。 きいち先生の女の子にとてもいやされました。 ありがとうございました。
・あいにくの雨ですが、2回目の来館でした。 利用者さんの希望なのですが、ヘルパーの私のほうが楽しませてもらいました。懐かしいです。ほんわかなふんいきでいやされました。


3月9日(土)
・池袋モンパルナスグループ4名で伺いました。楽しい一時でした。又ゆっくり来たいです。 内田敬子


3月23日(土
・幼児~幼稚園ごろ迄、一番大好きな遊びがぬり絵でした。 昭和30年後半、「きいち」
「まつお」のぬり絵を買ってもらっていました。「きいち」はアカぬけていてオシャレで大好きでした。友達と交換したりしました。


3月30日(土)
・今日はぬりえが大好きな娘と一緒に初めて来ました。「きれいなはなよめさま」をぬってみました。 きれいにできた満足感と感動がありました。また来ます。楽しい時間、思い出、ありがとうございました。 M.H.

Posted: Nurie : 19年06月01日 | | コメント (0)



来館者の声をご紹介いたします。

カテゴリ:[来館者の声]

いつもご来館ありがとうございます。
今年初めからの来館された皆様方のお声をご紹介させていただきます。

2019年1月13日(日)

・ようやくこれました。 昔を思い出します。かわいかった。

・念願のきいちのぬりえに出会えて本当にうれしいです。最高で~す。 59才 女性

・このはくぶつかんにきてほんとうにうれしいです。わたしはさいたまにすんでいるので
 なかなかこれません。なのですこしでもいいのでまたここにきたいです。

1月26日(日)
・ぬりえは時代を反映するものだとつくづく思いました。例えば私は普段着物に触れないのでどう塗ったらよいか迷うのです。きいちさんのぬり絵は「細かいタッチ」と「子どもでもぬりやすいこと」が両立していいなと思いました。20代女性

・「ぬりえコンテスト」を観にきました。すばらしい作品ばかりで、今後の参考になりました。また、ゆっくり遊びにきたいです。 60代 女性

2月10日(土)
・ぬりえコンテストの作品は、それぞれの思いが自由に表現されていて、とても楽しく感動します。自分もこんな風に塗れたらと思いをめぐらすのも楽しいです。 70代 女性


2月11日(日)
・友人から教えてもらって来ました。沢山のぬりえが見られてぬりえもできて楽しかったです。

Posted: Nurie : 19年05月19日 | | コメント (0)



5月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

今年の5月は10連休と長いお休みになりました。5月1日は即位の日です。5月は新しいことを始めるのに相応しい季節なのでしょう。お祝い申し上げます。

ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。



タイトル:かわいいおひめさま しんでれら
作  者:きいち
年  代:昭和30年代

5月のエントランスは、「美しいお姫さま」をテーマにしたぬりえを展示しています。

お姫さまやプリンセスは、いつの時代にも女の子の憧れの的ですね。
お姫さま映画といえばディズニーですが、ディズニーで作られたお姫さまの映画は、白雪姫、シンデレラ、「眠れる森の美女」のオーロラ姫、「リトル・マーメイド」のアリエル、「美女と野獣」のベル、「アラジン」のジャスミン、「ポカホンタス」のポカホンタス、中国の伝説「ムーラン」のファ・ムーラン、かえるになったプリンセスの「プリンセスと魔法のキス」のティアナ、「塔の上のランプンツエル」のランプンツエル、「メリダとおそろしの森」のメリダ、「ふしぎの国のアリス」のアリス、「魔法にかけられて」のジゼル、そしてお馴染み「アナと雪の女王」のエルサとアナと続きます。

Posted: Nurie : 19年05月04日 | | コメント (0)



GW中の開館日のご案内

カテゴリ:[トピックス]

GW中も開館日は、土曜日、日曜日のみですので、4月27日(土)、28日(日)、5月4日(土)並びに5日(日)の開館となります。ご来館おまちしています。

Posted: Nurie : 19年04月27日 | | コメント (0)



ケーブルテレビ放送のご案内

カテゴリ:[お知らせ]

荒川区、文京区、千代田区のケーブルテレビをご覧の皆さま、下記日程でぬりえ美術館、「きいち生誕105年企画展」がご紹介されますので、是非ご覧ください。
3月18日月曜日~24日日曜日 放送
●番組名 地域情報コミュニティ番組「あらまるNEXT」 29分番組
放送日時 毎週月曜日~日曜日 ※1週間同じ内容を放送しております。
 11ch 6:00~  8:30~ 13:30~
(10ch 11:30~ 14:30~ 22:30~)

Posted: Nurie : 19年03月15日 | | コメント (0)



3月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[美術館ニュース]

今年はきいちの生誕105年に当たります。これにちなみまして、「きいち千夜一夜」と題しまして、きいちについてご紹介いたします。


独身時代、洋服屋や本屋のツケはすべて兄が払ってくれていた。”お洒落は女の特権というわけではない。男だって、きれいな格好をしていたほうがいい”が兄の口癖だった。そんなわけで、洒落者の喜一は兄がひいきにしていた洋服屋に出かけたり、あるいはわざわざ呼び寄せたりして、二十歳になる前から背広をあつらえていた。オーダーのスーツ姿で銀座の町を闊歩すると、見ず知らずの人が振り返り、”そうか、今の流行はあんな感じか”囁く。”モボ”という言われ方は、どこか軽薄な漢字がして喜一自身はあまり好きではなかったが、街行く人にこんなふうに感心されるのは、ちょっと心地よかった。


「働かなくても番頭並の給料が入ってくるなんて、今考えるとすごいですよね。私の給料の決め方なんて実にいいかげんで、”番頭さんが六十円だから、喜一にも六十円あげよう”なんて、そんな感じでしたから」


川端画学校を三年ほどで卒業すると、昭和十年、二十一歳で、今度は有楽町の市毛にの前にあるクロッキー研究所に通いはじめる。クロッキー研究所は、裸婦デッサンを中心に訓練する場で、プロとして活躍する人を対象とした学校だった。特別に指導者がいるわけではないので、それぞれが自分のペースデクロッキー技法を磨いていく。「私はここに夜間だけ行っていたんですが、ぽつりぽつりと顔をだしながら、それでも、七から八年は通い続けたと思いますよ」

Posted: Nurie : 19年03月03日 | | コメント (0)



3月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

三月と聞くだけで、何だか心がウキウキしてきます。春の明るい青空に暖かい空気、それに草木の青さ。終わりと始まりの時期でもありますから、心が騒ぐのかもしれませんね。

ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
   

    
タイトル:トースト
作  者:きいち
年  代:昭和30年代


3月のエントランスは、「西洋風は憧れ」をテーマにしたぬりえを展示しています。
朝食時に、トーストしたパンにバターを塗る少女。
今と変わらぬ光景ですが、トースターの形が昭和30年代のものですね。

トースターの歴史を紐解いてみると、昭和30年に、「自動式と手動式のポップアップ型トースターが発売された。どちらも上部にパンを入れる窓があり、手動式は外部に付いているハンドルを操作することでパンを上下させるもので、自動式はパンを入れて焼き上がるとパンが自動的に窓から1/2ほど出てくるものでした」とあります。昭和40年代になって、オーブン式のトースターになっていきます。

Posted: Nurie : 19年03月03日 | | コメント (0)



3月の美術館便り(2)

カテゴリ:[美術館だより]

1.3 文芸春秋 十二月号 (1997年)

People 特集 懐かしの遊び
昭和浪漫復活。集大成の本が完成した「きいちのぬりえ」


昭和二十二年頃から三十年代まで女の子たちの人気を集めた「きいちのぬりえ」
八枚五円の絵が月に百万セットも売れるとは予想もしなかった。

カラーテレビが普及するとともにぬりえは店頭から消えてしまったが、ここ数年続くレトロブームに乗り、ポストカードなどで氏の童女画が復活。また、十年前から日本画で少女を描く「童女百態」シリーズに取り組み、今年二月には埼玉県春日部市で「昭和浪漫童女百態/原画展」を開催した。会場には懐かしさを求める女性を中心に四千五百人が来場。連日長蛇の列ができ、その中には遠路はるばる新幹線で駆けつけたファンも。
「ルーズソックスもかわいい」という氏だが、「平成の女の子を描くとしたら?ロマンを感じられないから難しいですね」

十月には人生の集大成ともいえる作品集「わたしのきいち~ぬりえ作家、蔦谷喜一の世界」(小学館刊)を上梓。これまで表にでることが少なかった氏の素顔と軌跡を知ることができる。

Posted: Nurie : 19年03月03日 | | コメント (0)



3月の美術館便り(1)

カテゴリ:[美術館だより]

きいち生誕105年
蔦谷喜一の生誕105年をお祝いします。
「みんなのそしてわたしのきいちのぬりえ」
2019年3月2日(土)~5月26日(日)


蔦谷喜一の生誕105年を祝いまして、春の企画展では「みんなのそしてわたしのきいちのぬりえ」と題しまして、日頃は展示をしていない生前に取り上げられた雑誌を中心にグッズ類やぬりえが入っていましたぬりえの袋等を展示いたします。
 

ぬりえは子どものころには誰でもしているものですが、成長するにしたがっていつしかぬりえをしていたことも忘れてしまうものです。しかしぬりえは、子どもの心を育む遊びでもあります。子どもにとって大切な「こころの宝物」を昭和、平成そして新しい時代にも残して、日本の文化の一つとして、きいちのぬりえを伝へ、ぬりえ文化として残していきたいと願っています。
今後ともきいちのぬりえにご支援を賜りますよう宜しくお願いいたします。

1.掲載雑誌より

1.1 ミマン 1998年3月号
50年代 ぬりえで遊んだあのころ

少女たちにせっせと夢を送り届けた
ぬりえ作家 蔦谷喜一さん
 林 えり子 作家

ぬりえ作家の蔦谷喜一さんがご健在、ということを聞き知ったときにはすくなからず驚かされた。
蔦谷さんは、
「一晩に三十枚四十枚、最も忙しかった時代は六十枚も描きました」と、いうご本人の驚くべき証言に私は眼を丸くしたが、それも紙に描くのではなく、
「版に直接描くんです。亜鉛版みたいなのに筆ですけれど油の墨で描く。油墨、油煙墨っていうのかな。間違っていても消せないんです」
とおっしゃり、すぐに印刷できる状態での版下描きであった。誤りの訂正は不可能なので、一枚一枚が真剣勝負、しかもそれを日に何十枚と描いたのである。


もちろん彼は、生活の手段としてぬりえを描いたのだが、ぬりえを描くこと自体にある種よろこびを感じていたようなのである。
「私は男であるし大人であるのにね、年齢があるところで、少女、少年というより少女の気持ちで止まっちゃっていたんじゃないかと思うんですよ。夢見るとか憧れるとかね、希望とかいうものが少女のそれと似通っているんじゃないかと思う」

Posted: Nurie : 19年03月03日 | | コメント (0)



春の企画展のご案内

カテゴリ:[トピックス]

きいち生誕105年 蔦谷喜一の生誕105年をお祝いします。
「みんなのそしてわたしのきいちのぬりえ」と題しまして、春の企画展を開催いたします。
開催期間:3月2日~5月26日まで
ご来館お待ちしています。

Posted: Nurie : 19年02月23日 | | コメント (0)



2月18日(月)はきいち生誕105年の日

カテゴリ:[トピックス]

1914年(大正三年)二月十八日、きいちは東京、京橋区に生まれました。きいちの生誕105年をお祝いしましょう。きいちの生誕105年を記念いたしまして、春の記念企画展を3月~5月まで開催いたします。ご来館お待ちしています。

Posted: Nurie : 19年02月18日 | | コメント (0)



3月から開館時間が12時からとなります。

カテゴリ:[トピックス]

3月から10月まで、開館時間が12時~18時までとなります。最終入館は17時半まで。時間が変更になりますので、ご注意願います。

Posted: Nurie : 19年02月17日 | | コメント (0)



2月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[美術館ニュース]

きいち千夜一夜 No.2  ★きいち生誕105年★

今年はきいちの生誕105年に当たります。これにちなみまして、「きいち千夜一夜」と題しまして、きいちについてご紹介をして参ります。


兄の勧めで京橋商業に進学するも、ここでの勉強内容が自分にまったく向いていないことに気付く。特に簿記。習字だけが学年トップと飛びぬけていた以外は、どの科目も簿記の”丙”という評価に引きずれれるように、はかばかしくなかった。とうとう三年の進級時に中退を決意する。

絵を描いてみようという気持ちが起こったのは、たまたま出かけた上野の美術館で、帝展を見た時のことだった。たおやかに舞う女性を描いた山川秀峰の「素踊」に心奪われるのである。山川秀峰は鏑木清方の弟子で、伊藤深水の兄弟子に当たる人物。細やかな描写に加え、女性の豊かさと清潔な色香が匂い立つような作品に喜一は心底魅せられるのである。と同時に、それまでくすぶっていた自分の夢がハッキリと姿を表したような気がした。


学校をやめ、今度は絵描きになりたいといえば、兄たちは遠縁に当たる画家、蔦谷龍岬(つたやりゅうこう)のもとで、彼に絵を学ばせる手はずを整えようとさえしてくれるのだ。だが、彼がめざしたのはあくまでも美人画家。あるいは、高畠華宵のような売れっ子の挿絵画家である。したがって、大和絵中心の遠縁の画家には、まったくといっていいほど興味が持てなかった。

Posted: Nurie : 19年02月03日 | | コメント (0)



2月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

二月、如月(きさらぎ)となりました。衣を更に着る「着更着(きさらぎ)」からきているそうです。一番寒い時期ですから、風邪をひかないように暖かくしてお過ごしください。

ぬりえのこころ -今月の一枚- 

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
   

   
タイトル:ひのようじん まっち一ぽんかじのもと
作  者:きいち
年  代:昭和20年代


2月のエントランスは、「仲良しは楽しい」をテーマにしたぬりえを展示しています。
乾燥をしている冬には、火事が一番怖いですね。
貴方の街でも、町内の人たちが「火の用心」と声かけをしている声が聞こえますか?
きいちのぬりえの中では、子どもたちが仲良く火の用心の夜回りをしています。手に持っている拍子木をカチ、カチと打って、「マッチ一本、火事の元」と大きな声を掛けて町内を歩いて火の用心をしていきます。この時期ならではのぬりえですね。


ぬりえ美術館のある町内では、赤いバケツが1軒ごとに配布され、水を張って、何かの際にはこの水をかけるように準備をしています。

Posted: Nurie : 19年02月03日 | | コメント (0)



来館者の声をご紹介いたします(3)

カテゴリ:[来館者の声]

昨年6月からの来館者様の声をご紹介いたします。


6月3日(日)

・平成生まれ。その平成もそろそろおわる。昭和からある遊びを巡って、ここにきました。なつかしさはありませんが、どこかで見たような不思議な時間でした。


6月10日(日)
・一人生活になりある所の老人ホームに日頃うかがい老人相手にひとことも話もせずにいてホームでぬり絵をして職員よりプロとおだてられてぬり絵をして、ホームで何枚も色づけをしています。今日かわりをもとめて来ました。なつかしいです。


6月23日(土)
・小さい頃にあこがれた絵を拝見出来嬉しく思います。きせかえも楽しみました。
・昔春日部でつたやきいち先生の原画展をみて懐かしく子供の頃を思い出し、本日又きいち先生の絵に出合えて、嬉しいです。73才の私ですが、子供の頃に戻ってぬり絵を描いて楽しみます。わたしのきいちを買い求め、今夜のきいち先生の世界にひたり、私も幸せになれます。
有難う。

Posted: Nurie : 19年01月20日 | | コメント (0)



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