東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

8月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[美術館ニュース]

ぬりえのあれ、これ NO.8 

2022年は、ぬりえの出版物の仲からぬりえに関する「あれ、これ」をご紹介いたします。


きいちのぬりえに誕生の経緯を「夢をつむぐ」(1986年 光村図書)の中で、尾崎秀樹氏のインタビューで次のように語っている。



《子どものための抒情画を描きたかったんです。華宵の描いた少女の抒情画に以前から興味をもっていましたから、こういうものの年齢を下げて子ども向きにし、それをお伽絵とでも題してやってみたかったんですよ。》



《昭和二十二年の一月からお伽の国のお姫さまや子どもたちの遊びに世界を描いて、『キイチ』の名前で自費で出しました。それをある問屋さんに納めたら、その店の川村さんという方が「私は前に勉強堂のぬりえを取り扱っていた」っていうんですよ。そこで「私がそのフジヲで、今度新しく自分で始めましたらよろしく」と話したところ、川村さんは「そういうことなら私もやってみたいから、ぜひ一緒にやりましょう」といってくれました。



絵描きの私には絵を描くことはできても、それを売り出すことはできない。自分一人でするには自ずと限度があるので、喜んでその申し出を受けました。そこへ勉強堂さんとは奥さん同士が姉妹だった石川さんという、絵葉書メーカーをやっていた方も加わり、三人で共同してやることになったんです。やっぱりお伽絵では売れないからぬりえでいこうって、それが『きいち』の初めです。昭和二十二年の夏ぐらいでしょう。



Posted: Nurie : 22年08月12日 | | コメント (0)



8月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

夏の暑さの上昇に加え、コロナ感染者数も上がっていますので、マスク、手洗いをして気を付けていきましょう。十分な睡眠と水分をとることも忘れずに!!



ぬりえのこころ -今月の一枚- 

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

 
JP007140_640.jpg   
タイトル:みずまき
作  者:きいち
年  代:昭和30年代


8月のエントランは「水遊びはたのしいな」をテーマにしたぬりえを展示しています。
 

この夏の暑さを凌ぐには、朝、夕の水撒き、水遣りが一番ではないでしょうか。気分的にも暑さがひいていくような気がします。
 


今朝の新聞に、水撒きをしている写真と記事が掲載されていました。そこには水を屋根の上にもかけると良い、ということが書かれていました。
屋根の上にまで水をかけたことはありませんが、屋根の上が暑い、温度が高いことは感じていました。今度屋根の上にも水撒きしたいものです。



水撒きをすることが子どもの頃から好きでした。夏の夕方、ホースを持って庭の植木に水遣りをするのですが、途中空に向けて水を撒いていると、虹を作ることができるのです。それが綺麗なので、水遣りをするのが好きだったのかもしれません。



Posted: Nurie : 22年08月12日 | | コメント (0)



令和4年秋の企画展を開催しております。

カテゴリ:[トピックス]

令和4年秋の企画展

「ありがとう きいち 秋」~きいちのぬりえ 永遠なれ~」

期間:2022年8月6日(土)~ 10月30日(日)

秋の企画展では、喜一の晩年の童女画の絹本を壁面に展示しています。

ぬりえは、1.秋の風景 2.花嫁さん 3.昭和10年代のフジヲのぬりえ

4.昭和20年代の4つのテーマのぬりえを展示しています。

8月3日に20周年を迎えました。20周年をもって、10月30日(日)に閉館をいたしますので、是非ご来場頂きますよう宜しくお願いいたします。

Posted: Nurie : 22年08月10日 | | コメント (0)



ぬりえ美術館便り 8月~10月合併号

カテゴリ:[美術館だより]

2022年8月3日で、ぬりえ美術館は開館20周年を迎えました。これも偏に皆様方のご支援の賜物と心より御礼申し上げます。


ぬりえ美術館20年の歩み

1.2002年8月3日開館
日本でも世界でも初めてのぬりえ専門の美術館として、町屋に開館。館長はきいちの姪で、ぬりえ美術館は館長である金子のプライベート美術館でございます。
開館当初は様々なぬりえ作家の作品を展示しておりましたが、ぬりえ=きいちという声が多く、自然ときいちのぬりえを展示する美術館になりました。


2.ぬりえに関する研究書の出版
ぬりえの美術館を開館したなら、ぬりえについて研究をしていかなければならない、という思いで、ぬりえに関する研究書を共著にて4冊出版いたしました。
2005年「ぬりえ文化」、2006年「ぬりえの心理」、2007年「ぬりえを旅する」、2010年
「ぬりえの不思議」です。


ぬりえの歴史や海外の幼稚園でぬりえがどのように扱われているのか等を書いております。大学生などがぬりえを研究する際には、「ぬりえ文化」を参考にされている、と取材にいらした新聞記者さん伝えに伺い、お役に立っていると嬉しく思いました。


3.海外でのぬりえの展覧会開催
2002年ころは日本のアニメや漫画が海外で大人気となっていました。「ぬりえ」も日本の文化のひとつではないか、と思っていましたので、是非海外で展覧会を開催したいと思いました。
2006年アメリカ・ニューヨーク、2007年ドイツ・カールスルーエ、2008年フランス・
パリ、2009年アメリカ・ニューヨーク、2010年フランス・パリと5年間展覧会開催をいたしました。

Posted: Nurie : 22年08月10日 | | コメント (0)



7月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[]

ぬりえぬりえのあれ、これ No.7

2022年は、ぬりえの出版物の中からぬりえに関する「あれ、これ」をご紹介いたします。


きいちはフジヲだった

昭和15年(1940年)、26際のときに、ぬりえとの出会いが突然の如く現れた。
川端画学校時代の友人が、訪ねてきて、ぬりえの仕事をもってきてくれたのである。
・・・
当時、ぬりえへの印象は、夜店でみた裸電球の下で照らされている白い紙のイメージで、何となく乗り気でなく「自分の絵がそんなぬりえ程度と見くびられた」のかと思ったが、浅草田原町のぬりえ屋の注文で描いてみると意外に楽しい、ということが分かり、加えてぬりえ屋の社長が気に入ってくれたので、描く気になったのである。


当時から歌舞伎は好きで、姉や妹とよく観劇に行ったもので、その経験から歌舞伎をテーマにぬりえを描いてみたが、これが評判よく、多分華やかな感じと歌舞伎の役者絵のように精巧に描いているのが受け入れられたと思うが、そのまま専属の絵描きのようになってしまい、
フジヲという名前でデビューしたのであった。




Posted: Nurie : 22年07月18日 | | コメント (0)



7月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

マスク生活の影響で、ファンデーションや口紅が使われなくなり、代わりに目と眉の化粧品が注目されているそうです。眉の新商品とはどのようなものか、見てみたいですね。

 
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

 
JP007037_640.jpg  
タイトル:つめたいジュースよ
作  者:きいち
年  代:昭和30年代


7月のエントランスは、「お洒落は素敵」をテーマにぬりえを展示しています。


素敵な帽子を被って、美味しそうにニュースを飲む女の子。
この帽子は、クロッシェと呼ばれ、釣鐘に形が似ているところからつけられた名前だそうです。この形の帽子が似合う人は、なかなかいないのでは、と思いますが、1920年代頃のファッションに見られるお洒落な女性たちはこのクロッシェという帽子を被っている人が多いようです。「グレートギャッツビー」の映画を見ていただけると良い、と思います。


今回の7月のエントランスに展示しているぬりえ9枚の中に4枚も帽子を被ったものがあります。それもカジュアルな帽子は1枚で、あとの3枚はとてもオシャレな帽子姿の女の子が描かれています。

Posted: Nurie : 22年07月18日 | | コメント (0)



6月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[美術館ニュース]

ぬりえのあれ、これ No.6

2022年は、ぬりえの出版物の中からぬりえに関する「あれ、これ」をご紹介いたします。



ぬりえで育った人

《色えんぴつの夢 竹宮恵子

駄菓子屋、という言い方は、今でも通用するのであろうか。・・・・


五円、十円と硬貨をにぎりしめて、私は友人の小さな店に走った。妹とともに”ぬりえ”を買うために。うす茶色の粗末なひと束の紙の中に、幾人かの少女達がほほえんでいた。
はっきりとは覚えていないが、それらが”きいち”のぬりえであった気がする。”お出かけ着”や”ゆかた姿”の彼女たちをいかに華麗に色どるか、妹と競争で配色に苦心したものである。


・・・・クレヨンで色をぬることを、私はいつのまにか卒業していた。限られた種類の色えんぴつで、紙の上の少女達に、変化にとんだドレスを着せねばならない。二つの色を重ねる、外側を濃く内側を薄くぼかして、立体感をつける、ほほの赤味のじょうずなぬり方等など、ちいさいな発見を重ねつつ、自慢の迷作を次々と完成させていった。


私は、次第に可愛らしくポーズをとる少女達に、あきたらなくなった。色をぬるだけでなく、ぬり絵そのものを、自分で描くことを覚えたのだ。私の少女達(あるいは少年達)は、
ひとつのポーズにとどまらず、歩き、泣き、笑い、さまざまなセリフまで、しゃべり始めた。平面空間を自在に動かす楽しみは、すでに漫画以外の、なにものでもなかった。



Posted: Nurie : 22年06月08日 | | コメント (0)



6月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

6月は梅雨の時期で、湿気も多くなり体のほうにも悪い影響を与えがちです。しっかり食べて、十分な睡眠と水分もとり、湿気にも負けないように過ごしたいものですね。

 
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

 
JP002827_db-640s.jpg   
タイトル:あめがふるからおうちで
作  者:きいち
年  代:昭和30年代


6月のエントランスは、「雨でも楽しく」をテーマにぬりえを展示しています。


梅雨の時期がやってくると、しとしとと雨が降って外に出たいけれど、外で遊ぶことができなくなり、仕方なく家の中で過ごすことになります。


ぬりえの中の女の子は本を読んでいますが、女の子なら“ぬりえ”をした、という方が多いのではないでしょうか。
まず1番にぬりえ、2番はお人形遊び、3番にはおはじき、あやとり、お手玉等があげられるでしょう。


ぬりえは北海道で一番売れた、ときいちから聞いています。東北から北海道の雪の多い地区では、雪の時間が長いので、家の中でできるぬりえが一番人気となっていたのだと思います。雪でなく雨でもやはり家の中の遊びでは、ぬりえが夢中になる遊びだったことでしょう。

Posted: Nurie : 22年06月08日 | | コメント (0)



ぬりえ美術館 20周年記念誌制作のアンケート

カテゴリ:[トピックス]

ぬりえ美術館は2022年8月で開館20周年を迎えます。
20周年をもって、今年10月末で閉館いたします。
皆様には、この20周年記念誌制作アンケートにご協力をいただけましたら幸いでございます。よろしくお願いいたします。

アンケートはこちら

Posted: Ziromin : 22年05月15日 | | コメント (0)



5月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[]

ぬりえのあれ、これ  No.5


2022年は、ぬりえの出版物の中からぬりえに関する「あれ、これ」をご紹介いたします。


ぬりえで育った人

《ぬりえの誘惑 田辺聖子》


子どものころのぬりえには、ベティさんやミッキーマウスがあった。
それからおたばこ盆に髪を結った女の子など。戦前のせいか西洋人はなく、日本髪の女の子が多かった。昭和のはじめから十五、六年まで、つまり、昭和三年うまれの私が女学校へはいるまで、小学生のあいだじゅう、ぬりえに親しんできた。


教育ママの母は、ぬりえなど幼稚で、ちっとも絵の勉強にならないというのだ。
しかし私は、白地の絵をみると、色がぬりたくてむずむずするのだった。きれいな日本髪の少女や、たもとの長い着物を着た少女をみると、どんな色の髪飾りにしようか、どんな色の着物にしようかと、ぬりえを抱えて帰る道すがら、うれしさで気持ちがわくわくするのであった。


小さいうちはクレヨンであったが、小学校高学年になると色鉛筆を使い出した。こまかい部分までぬれるからであった。だんだん技術も高尚になってきて、着物の柄など、肩から裾にかけてぼかしを用いて、色を変えたりする。

途中省略


Posted: Nurie : 22年05月03日 | | コメント (0)



5月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

ゴールデンウィークで、三年ぶりに行楽地が賑わっているようです。私達日本人はマスクに慣れているとはいえ、早くマスク無しの生活に戻りたいものです。皐月の爽やかな季節を充分にお楽しみください。
 

ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

JP006688-640s.jpg
タイトル:おねえさんのこんれい
作  者:きいち
年  代:昭和20年代

   

5月のエントランスは、「パーマとリボンは可愛い印」をテーマに展示しています。
 

昭和20~30年代には、子どもがパーマネントをかけるということは、殆どされていませんでした。それでも子どもたちは可愛らしくするために、二股になったコテを火にかけて熱くして、髪にはさんでクルクルと巻いて、髪にウェーブを付けたりしていました。 
今考えると、耳の部分が熱くなって、「動いては、ダメ!」と言われ、少し怖かったことを思い出します。

Posted: Nurie : 22年05月03日 | | コメント (0)



4月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[美術館ニュース]

ぬりえあれ、これ No.4

2022年は、ぬりえの出版物の中からぬりえに関する「あれ、これ」をご紹介いたします。


図画の用具についても検討し、ぬりえの流行を探ってみたい。

大正六年(1917)頃からクレヨンが輸入され始め、更に大正十年(1921)に国産クレヨンが登場し、たちまち流行した。自由画とクレヨンがセットになった形でさらに広まることになった。


用具がないとぬりえも自由にはできない。ぬりえをするのは子どもであるから、自由にぬりやすいクレヨンがぬりえの流行に一役かったことが容易に理解できる。


その後、明治後期いなってはがきの絵に色を塗って送ると、賞金や賞品がもらえることが流行し、ぬりえの普及に貢献し、大正時代にはぬりえ帳が現れた。

Posted: Nurie : 22年04月02日 | | コメント (0)



4月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

世の中は桜色に美しくそまっているのに、コロナやウクライナなど世界的に大変な事が起きていて、苦しく悲しい気持ちになります。ウクライナの人々にエールを届けましょう。

ぬりえのこころ -今月の一枚- 

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

 
JP007495-640s.jpgタイトル:おちゃをおきゃくさまに
作  者:きいち
年  代:昭和20年代

4月のエントランスは、「着物でお洒落」を展示しています。

3月の中頃、着物に袴の大学生を何人か街で見かけました。着物と袴の色合いとか、着物の柄など色合いも華やかで、綺麗ですね、と声を掛けたくなりました。

最近では普段に着物を着る機会がなくなり、卒業式や成人式、結婚式などに見られるくらいになってしまいました。

昭和20~30年代には、きいちのぬりえに描かれたように子どもたちも着物を着ることが多かったようです。
お母さんやお婆さんが着物を縫うことができる人も多く、縫ってあげることもできたからでしょう。



Posted: Nurie : 22年04月02日 | | コメント (0)



令和4年春の企画展を開催しております。

カテゴリ:[トピックス]

令和4年春の企画展
「ありがとう きいち 春」~きいちの春は花のいろ~

蔦谷喜一が晩年に描いた童女画の絹本を展示しております。

期間:2022年3月5日(土)~5月29日(日)

今年の春の企画展では、喜一の晩年の童女画を展示しています。

ぬりえ美術館は、8月で開館20周年を迎えます。

20周年をもちまして、本年10月末に閉館いたします。

Posted: Ziromin : 22年03月06日 | | コメント (0)



3月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[]

ぬりえのあれ、これ NO.3

挿絵の源流、ルーツについて
~小学館スクウェア 「ぬりえ文化」より~


挿絵の一形式ともいえるページの余白部分の彩飾に対しては、イルミネーションilluminationという呼び名があります。いまではネオンランプで周囲を飾ること、つまり「電飾」の意味に使われますが、もともとは中世に羊皮紙の書面を美しく装飾することでした。


そしてこのイルミネーションのルミネも語源は「光らせる」にあります。どちらにしても西洋では、挿絵とは文章やページを光り輝かせる役割を持つ図像ないしは意匠だったわけです。


ついでに書きますが、同じ「光り輝かせる」図像でも、イラストレーションは文章を輝かせ、イルミネーションはページを輝かせます。ということは、前者は別の文章に転用できませんが、後者はそこに書かれた文章の内容に関係なく、他のページにも転用できます。


イルミネーションのほうはそれだけ装飾性が高く、一方イラストレーションは文章内容の「図説」「図解」の役割に傾いています。ですから、西洋で挿絵という場合は必要最小限の条件として、イラストレーションかイルミネーションのどちらかの役割が求められているわけです。



Posted: Nurie : 22年03月05日 | | コメント (0)



3月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

3月に入り暖かい日が続いて春めいてきていますが、コロナ感染の蔓延防止期間が延長され、気持ち的にはまだ春はこないのか、と寂しくなります。ぬりえの絵の世界だけでも春のひな祭りをお楽しみください。


ぬりえのこころ -今月の一枚- 


館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

 
jp002250x640s.jpg   
タイトル:もものおせっく
作  者:きいち
年  代:昭和30年代

3月のエントランスは、「嬉しい雛祭り」を展示しています。




今年は1月から雪が降り、厳しい冬の寒さが続いていますが、それでも3月、弥生の声を聞きますと春がやってきた、とい嬉しい気持ちになります。


1月の梅の花に続いて、3月は桃色の桃の花の季節となります。桃は、古代中国から邪気を払う神聖な樹木、花として大切にされてきました。実を食べると不老不死の仙人になれるとか、花も邪気を払うと言われていました。葉もまた漢方薬などに利用されてきたため、桃の花を飾ったり、桃の花を浮かべたお酒が飲まれたりしていました。

Posted: Nurie : 22年03月05日 | | コメント (0)



美術館便り3月~5月合併号

カテゴリ:[美術館だより]

令和4年春の企画展
「ありがとう きいち 春」~きいちの春は花のいろ~
蔦谷喜一が晩年に描いた童女画の絹本を展示いたします。

2022年3月5日(土)~5月29日(日)

ぬりえ美術館は、8月で開館20周年を迎えます。20周年をもって10月末に閉館いたします。

今年の春の企画展では、喜一の晩年の童女画を展示しています。童女画について、きいちは小学館発行の「わたしのきいち」の中で以下のように語っています。


<ずっと美人画をめざしてきたが、最近美人画は余技だとわかった。これからは童女の絵を中心に描いていこう、八十歳をすぎて、ようやくその覚悟ができました>


喜一がせっせと描き続けた童女百態シリーズの絵は個展などを通して多くの喜一ファンの手元へ渡っていった。その数は優に百枚はこえると思われるが、それでもまだまだえがきたりないと言う。
「童女のもつ愛らしさとかやさしさとか、また色彩という面ではかなり満足できるものにしあがっていると思うんです。しかし問題はデッサンです。どうしてもデッサンがうまくいかない。」
3頭身の童女の絵にも厳密なデッサンは必要なのだ。


あれほど美人画に憧れ、いつかは美人画だけを描く画家になりたいと思いを募らせてきた喜一だが、八十歳を過ぎて、童女画こそ自分の取り組むべきテーマであることに気付いたようだ。
 

「美人画は描いていて楽しいし、これからも続けていきたいと思いますが、でも、自分の生涯の仕事として全うするものじゃないと最近思うようになりました。それに、私が描かなくても、ほかにいくらでも描く人がいる。だから今後は美人画については余技でやっていこうと考えています」


まわりの評価はともかく、同じ表情の童女画を毎日毎日描き続けることからするなら、ひとつの作業を積み上げるという点で、アーティストより職人というほうが自分にふさわしいと思うこともある。


Posted: Nurie : 22年03月05日 | | コメント (0)



2月の美術館ニュース(2)

カテゴリ:[美術館ニュース]

ぬりえのあれ、これ No.2 
2022年は、ぬりえの出版物の中からぬりえに関する「あれ、これ」をご紹介いたします。


挿絵の源流、ルーツについて
~小学館スクウェア 「ぬりえ文化」より~


挿絵については「絵のある本の歴史」(荒俣宏 1987年 平凡社)を参考にしたい。

ヨーロッパやアメリカでは、挿絵のことを単に形状的な面からではなく、もっと機能的な面から見る事が多く、ふつうイラストレーションillusutrationと呼びます。日本では略してイラストとっているようです。


このイラストとは「図解」と訳され、ともすれば難解になりがちな文章を、だれにもわかる絵で細く説明したもの、という意味になります。古い日本語に「図説」というものがありますが、これはまさしくイラストの真意を忠実に反映挿せた役です。


しかし、イラストレーションにはもっと根源的な意味があります。照明度をあらわす国際単位をルクスluxと呼ぶように、イラストレーションのラストレの部分は元来「光輝かせる」といいう意味のラテン語に由来します。換言すれば、挿絵は文章を明らかにするもの、引き立たせるもの、ということでしょう。イラストレーションを加えることによって、その文章には付加価値がつき、パワーアップするのです。



Posted: Nurie : 22年02月15日 | | コメント (0)



2月の美術館ニュース(1)

カテゴリ:[美術館ニュース]

連日オミクロン株の感染者数が増加しています。海外では、オミクロン株の変異株もでていると言われてお、収束まだ時間がかかるようです。寒いかもしれませんが、三密、手洗い、換気に気を付けましょう。

ぬりえのこころ -今月の一枚-

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

jp00238x-640.jpg 

タイトル:おにさんこちら

作者:きいち

年代:昭和20年代

   

2月のエントランスは、「昭和20年代のぬりえ」を展示しています。
昭和22年から「きいち」の名でぬりえを描き始めました。戦前は、「フジヲ」というペンネームを使っていました。終戦後1年は、築地に駐屯をしていた米兵の恋人や奥さんの写真を元に肖像画を描いていました。100枚程描いたそうです。


そして昭和22年米兵の駐屯がなくなると、自分の名前でぬりえを始めました。米兵の恋人や奥さんの写真を元に描いたせいか、又はぬりえのモデルが米国のシャーリー・テンプルという子どもの俳優さんであったせいか、きいちのぬりえはハイカラとか、洋風の香りがすると言われていました。


Posted: Nurie : 22年02月15日 | | コメント (0)



2月の美術館便り

カテゴリ:[美術館だより]

今年もコロナのオミクロン株が猛威をふるっています。昨年末には急速に感染者が減少していましたので、これからは大丈夫かしらという希望が打ち砕かれてしまいました。引き続きマスク、手洗い、密をさけ換気をする、ということに留意していきましょう。


今月の展示室のぬりえのご紹介をしていきたいと思います。
展示ケースは4つのパートに分かれて以下の4つのテーマのぬりえ作品を展示しています。
1. 冬景色
2. 童話の主人公
3. 昭和20~30年代のペット
4. 昭和10年代のフジヲ時代のぬりえ


1.冬景色
今年1月早々に雪がふり積もりました。雪が積もるときは、こんこんと、という言葉がありますが、まさに1月6日の夜はこんこんと降って、当初5センチと言われていた雪が10センチ近くにもなりました。
昭和20~30年代はもっと寒くて、東京でも雪が降りました。そんな雪の頃には女の子であれば“雪うさぎ”を作ったりしたものです。お盆に積もった雪のきれいな部分の雪をお盆に盛って、形をつくり葉っぱの耳、南天の赤い実で目を作り、楽しんだのでした。

冬の居間には大きな火鉢や炬燵で暖をとりました。庭にでれば、落ち葉を集めてたき火をして、時にはたき火の中にさつまいもを入れてやきいもを作ったり。今ではたき火も火鉢も都会では見ることができなくなりました。


2.童話の主人公
きいちは戦後ぬりえを始める前に絵本作家になりたいと絵本を何冊か作っています。そのせいでしょうか、ぬりえの中に、絵本的に物語のぬりえを作っています。「シンデレラ」「おやゆび姫」
「しらゆき姫」「かぐや姫」「桃太郎」「おやゆびトム」等など。
 ぬりえの主人公は女の子がほとんどですが、桃太郎、おやゆびトムやピーターパン等男の子のぬりえも描いています。 アニメ等でディズニーの主人公になれていますが、きいちの描く童話の主人公も可愛いと思いませんか。

Posted: Nurie : 22年02月15日 | | コメント (0)



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